T&K TOKA


紙ラボ!主催のインキ工場見学に行ってきました.

見学した場所は印刷に関わったことのある方ならご存知,T&K TOKAさん.

ここはオフセット,UV,フレキソ,グラビア,ニス等色々なインキを製造していて,
UVインキに関しては国内シェアがNo.1という大手.

まずは会議室に案内され,基本的なインキ製造の流れと
T&K TOKAさんのグローバル化の展望を少し.

そこで話に出たのはやはり日本では年々印刷物に伴って紙の生産量が減っていますが
インキも同様に日本ではどうしても頭打ちに来ているらしく,
現在は中国やインドへの進出をしていて,なかなかのシェアを獲得しているとのこと.
まだまだアジアでの印刷物需要は上昇していて日本製品のモノとしての質が発揮されるそうです.

「JAPAN BRAND」という世界からの評価と誇りは守って行きたいところ.


上の画像はインキの原料となるもの。
主に
「顔料」「ワニス」「溶剤」
どのインキも主にこの3つの原料から出来ていて,
これらの配分や成分を変えながらインキを製造していきます.

そして,製造工程を見るべく貴重な工場の中へ.


入ってまず思った事は工場が異様にカラフル.
これは従業員の方々が清潔に保たれているからこそですが,
同時に気になったのがタイポグラフィ.
使用するドラム缶やバケツ,注意書きの文字まで
工場として統一されていて驚きました.
その細かい一つ一つが働く人への意識に響き、
質の高いものづくりが生まれ,
ブランド力に繋がる良い例を見させて頂きました.


見学の方は,「練肉」「調整」「充填」までの
バラバラだった原料が混ざり合いインキとなり
製品になるまでの工程をダイジェストで見学.

途中で説明を聞きながら驚いたのが
「顔料の粒に油分がまとわりつくと良い表情になる」
というマクロな領域の発言もちらほら.
これは当然の様に色んな工程の合間に品質チェックがあるのですが,
インキの品質を決めるのは未だに60%が人の目だそうです.

恐るべきものづくり.

もう少し詳しく知りたい方は
紙ラボ!で記事がアップされていますので是非.

工場の後はオフセット印刷機,フレキソ印刷機も
サンプルで刷った印刷物と併せて説明して頂きましたが

 「印刷業界の今後は箔押し等の職人さんがいる会社が強くなる.
  それはオートメーション化している会社は
  オフセット+箔押しなどの複合機が導入出来ない為に
  生き残っていくには難しいのでは.」

と,少し興味深いお話を聞きました.
人間のあらゆる感覚を研ぎすまして造り続けているT&K TOKAさんの
姿勢を要所要所で感じる事が出来たとても勉強になる1日でした.

お土産にインキのカラーガイドも頂きました.
因に,特色は1kgから製造可能だそうで,
インキは大量でしか発注出来ないんじゃないかという方に朗報です.

近いうちにあちらべオリジナルカラーも練ろうと思います.

乞うご期待

T&K TOKA
紙ラボ!
印刷の余白Lab.


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