「結婚式でブックカバーをプレゼントしたい。」


席次表

Period:2012
Content:Visual Identity , wedding tools

Client:個人

Art Direction:Achirabe|あちらべ
Design & Print:Achirabe|あちらべ
Manufacturer:Shinoharashiko Inc. |(有)篠原紙工
leatherworker:PRODUCT BASE SKLO


[仕様]
種類:4種類
サイズ:152mm×105mm
印刷:シルク印刷+レーザー印刷
製本:無線綴じ
用紙:ハーフエア 180kg(ヘンプ)
   ブンペル 55kg(ホワイト,ナチュラル,パーク,ソイル,ダンボ)




◎結婚式でブックカバーをプレゼントしたい

 結婚式を控えたお二人から式当日に使用する席次表を制作してほしいとのご依頼.打合せの際,まずは席次表の話というよりも式当日の流れやお二人の大事にしていること,考えていることを共有することにしました.聞いてみると「とにかくみんなに楽しんでほしい」というシンプルな言葉がそこにあり,式の最後に革職人である新郎が制作するオリジナルのブックカバーを引出物とすることだけは,当日に向けてお二人がまず決めているとのことでした.
その一方で,絵空事だけども色々と思い描いていることはあったようで,「受付時から席に座るまでのひと時をアトラクションのようにしたい」「その場にいる人たちがお互いのことをもっと知ってほしい」「残しておきたくなるようなものをつくりたい」などなど,その時はなかなかどうしたらいいか分からない部分も同時に抱えていました.

これらをふまえて後日僕らが提案したこと,それは「本をつくる」でした.

席次表や料理メニューなどの必要な情報も全て綴じられたその本は,読むという行為を生みだす.であれば,式の最後に渡そうと思っていた一見唐突なブックカバーも受付時に本と一緒に渡すことで,プレゼントとともに道具となり,その場ですぐ使用して触れてもらえる,これはお互いにとっても嬉しい.本を抱えて席に向かうと,名前が記載されたブックマークの形をした席札がある.こんなちょっとした仕掛けのある演出も良い.更には,普段席札の裏に書くような一人一人へのメッセージも全員分本の中へ綴じることで,その場にいる方達同士の関係性を把握出来ていつもより興味が沸いてしまう.式の最中には読み物としてだけでなく,みんなが真剣に本を読んでいるその光景もなんだかいつもと違ってついニヤリとしてしまう.式後はそれぞれの家の本棚へ何気なく入って日常に溶け込んでいく.このように,当初あちらこちらに散りばめられた何となく思い描いていた一つ一つが,一冊の本をつくることで「とにかくみんなが楽しめる」という,とても素敵な席次表が完成しました.

この席次表が出来上がるまでに,新郎新婦のお二人と一枚ずつのシルク印刷とともに約12000枚もの丁合作業は流石に大変でしたが,その後の篠原紙工さんの丁寧で確かな技術と多大なるサポートにより実現することが出来ました.改めて感謝致します.

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